遺言書の作成を依頼する場合、弁護士や司法書士が頭に浮かぶ方が多いかもしれませんが、税理士に依頼することで弁護士や司法書士にはないメリットがあります。
この記事では税理士に遺言書の作成を依頼するメリットについて解説します。

税理士に遺言書作成を依頼するメリットとは

税理士に遺言書を作成すると、他の士業に依頼する場合にはないメリットがあります。
遺言書の作成を税理士に依頼した場合のメリットを以下で紹介します。

• 相続税の節税を考慮した遺言書の作成ができる
• 事前に相続税の試算が可能
• 相続税申告も依頼できる

それぞれについて詳しく説明します。

相続税の節税を考慮した遺言書の作成ができる

税理士は、相続税の申告を普段から業務として行っており、相続税の節税対策の方法についての知識が豊富です。
相続税は、遺産分割の内容を多少変えることで税額が大きく変わる場合があり、誰が何を相続するかは相続税の節税において非常に重要です。
税理士に遺言書作成を依頼すると、法的に有効な遺言書の作成に加え、節税を考慮した遺言作成をサポートしてもらえます。

事前に相続税の試算が可能

相続税の納税は、原則、一括現金払いです。
不動産ばかりを相続した場合、相続税の納税に必要な現金が足りなくなる可能性があります。
税理士は、遺言書作成の段階で将来支払うべき相続税の納税額を試算できるため、具体的に必要な現金額を事前に把握し、相続時に備えることができます。

相続税申告も依頼できる

将来、相続が発生した際には、相続税の申告が必要です。
相続税の申告は税理士の独占業務であり、他の士業に遺言書の作成を依頼した場合には、改めて相続税の申告を税理士に依頼する必要があります。
遺言作成から税理士に依頼することで、相続税申告までを一括して任せることができます。
また、税理士が関与した相続税申告は申告の間違いが起こりにくいため、税務調査の可能性が下がる点もメリットのひとつです。

まとめ

税理士に遺言書作成を依頼すると、遺言書の作成だけではなく相続税に関する専門的なアドバイスや相続税の申告まで一括での対応が可能です。
税理士は、遺産分割の最適な方法や相続税の負担を軽減する方法を熟知しており、遺産相続にかかわる税務や法的な問題にもアドバイスできます。
相続する資産額が多い方や不動産をお持ちの方、相続が複雑な方、一緒に節税も行いたい方は、税理士に相談することをおすすめします。